おい夏、もうちょい頑張れ。おい秋、まだひっこんでろ。

だんだんとビーサンが履けなくなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は「タダ巻き」について。

タダ巻くと言っても、これがむちゃくちゃ奥が深いんですよ。

なんとなーく巻いている方も、すこーし意識するだけでもっと釣れるようになると思います。本当です。

まずはロッドの角度

基本的には、ある程度キャストしている、もしくはラインが払い出されている前提でのお話ですが、ロッドとラインはできるだけ一直線にしてください。

これが僕の考えるタダ巻きの本質であり、肝心要です。

物理的には不可能ですが、イメージとしてはトップガイドにさえ一切ラインを触れさせない。

これを意識するだけでも釣果は変わってくると思っています。

確かなことは言えないんですが、ティップが少しでもラインをブレさせると、その振動がルアーに伝わっているんじゃないかと。

糸電話をイメージして、途中で糸を指で弾いたら、バイーーンッて音が聞こえるはず。

多分、こんな感じの微細な振動を魚は感じ取っているんじゃないかなと思ってます。知らんけど。

もちろん、糸電話と水中のラインでは振動の伝わり方も違いますし、それを魚が警戒するのかどうかも分かりません。

ただ、余計な振動をできるだけ与えないという考えは合理的なんじゃないかなと。

基本的に、魚がルアーを後方から最短距離で追尾している状況では、ラインは魚から見てルアーの進行方向に伸びているため、ルアー自身のアクションによって、ある程度ラインの存在感は紛れると思いますが、ジャークのように大きく水を動かすわけではないので、余計な振動や動きをどれだけ抑えられるかが重要なんじゃないかと思っています。

つまり、どれだけラインの存在を消せるか。

これが僕の考えるタダ巻きの重要なポイントです。

騙されたと思って、ぜひ試してみて欲しいです。

手元に伝わる情報量

もうひとつ、ロッドとラインを一直線にする理由があります。

それは、手元に伝わる情報の違いです。

ラインからロッドを介して伝わる情報と、ラインテンションの変化をリールの巻き抵抗として感じ取る情報では、感覚がかなり違います。

ロッドはどんなに高感度でも、曲がることによってある程度テンション変化を吸収します。

もちろん、イカなどは目感度でロッドを介すのが分かりやすいアタリもありますし、一概にどちらが高感度とは言えません。

ただ、ロッドの曲がりをできるだけ抑えて巻いていると、リールの巻き感に生じる微妙な違和感が分かりやすくなります。

魚が追ってきて反転した時の感覚や、前アタリ、潮が重くなる感覚など。

これが分かるようになると、めっちゃくちゃタダ巻きが楽しくなります。

ジグが泳ぎ始めるスピードを把握する

次に覚えて欲しいのが、ジグが泳ぎ始める最低限のスピードです。

これは、できるだけ余計なラインテンションをかけずにジグを泳がせたいから。

ジグがしっかり泳ぐ範囲で、必要以上に速く巻かない。

つまり、ルアー自身のアクションを活かしながら、余計な動きをできるだけ与えないという考え方です。

ここで重要なのが、ラインの角度。

ラインが前に出ている時と、バーチカルに近い状態では、ジグに水流が当たる方向や姿勢が変わります。

そのため、同じ巻き速度でも泳ぎ方が変わることがあります。また、この速度をわかっているからこそ、途中で巻きの変化を入れて泳がせる、弱く演出するといった繊細なコントロールが可能になります。

基本的には払い出されて角度がつけばつくほど、フロントアイから引っ張るので、ジグのお腹に水流が当たりやすく、アクションが発生しやすくなります。

まずは自分の使っているジグが、どのくらいの速度から泳ぎ始めるのかを把握しておくこと。

その速度を基準に、その日の潮や魚の反応に合わせて巻き速度を変えていくといいと思います。

巻きからフォールへの移行

最後にもうひとつ。

スピニングタックルで中層まで巻いてからフォールさせる時は、一度ロッドをリフトしてから下げ、ラインスラックを作りながらベールを返してみてください。

これをすることによって、巻きからフォールへの移行が非常にスムーズになります。

巻く → そのまま止める → ベールを返す → フォール

という操作だと、ベールを返している間にジグが止まり、魚に見切られる可能性が高くなります。

もちろん、その一瞬の停止や減速が食わせのきっかけになることもあります、ほぼ定速で巻きに反応して追ってきている魚に対して、そのまま自然にフォールへ移行させたい場合は、できるだけ動きを途切れさせたくない。

そのために、ロッド操作で先にスラックを作っておく。

これによってジグがラインに拘束されにくくなり、スムーズにフォールへ移行できます。

このタイミングで追ってきていた魚がバイトすることも多々あります。

ちなみにベイトタックルの場合は、クラッチを切るだけなので無問題。

あえてバーチカルで巻く

基本的にはある程度ラインに角度をつけて巻くことが多いんですが、あえてバーチカルで巻くこともあります。

バーチカルに近い状態で引くことで、I字に近い直線的な動きになる場合があります。

特にボトム付近に魚が溜まっている時なんかに、こういう泳がさないパターンがハマることがあります。

ライン消えないじゃん、と思うんですが、バーチカルの場合は横からの水流をあまり受けていないため、ライン自体の存在感も角度がついているときよりもかなり少ないので、このパターンが成立するときもあるんじゃないかと推察しています。

最後に

タダ巻きって、ただリールを巻いているだけに見えるんですが、実際には考えることが山ほどあります。

ロッドの角度、ラインテンション、巻き速度や変化、ジグの姿勢、潮の抵抗、フォールへの移行。

いつもながら今回書いた内容は、僕自身の経験から考えている仮説ばかりです。

まーた長々と書いてしまいましたが、ぜひ試してみてください。

それではっ!!